目次
はじめに
テストサイトでWordPressの挙動確認のため設定変更を繰り返していたのだが,WordPress アドレス (URL) とサイトアドレス (URL)の設定ミスでWordPress管理画面に入れなくなったので,その設定の戻し方に「設定ファイル修正」と「MySQLデーターベース修正」の二通りの方法についてまとめてみた。
設定ファイル修正
WordPressのインストールフォルダーの「wp-config.php」に設定コードを追加する。
設定方法は「データーベースの書き換え」と「一時的な設定変更」がある。
下記に二通りの方法のコードをコメントで記載した。(94-95行,108-109行)

データーベース設定を書き換え(update_option)
「wp-config.php」の一番最後に下記の2行を書き加える。
上記の108行と109行のコメント参考
データーベース設定を書き換えるので,管理画面にログイン出来たらこの設定を削除(コメント)する。
/** サイトURL・ホームURLのデーターベース更新*/
update_option( 'siteurl', 'https://example.com' );
update_option( 'home', 'https://example.com' );
一時的な設定変更(define)
「wp-config.php」の「編集が必要なのはここまでです」の前に下記の2行を書き加える。
上記の94行と95行のコメント参考
データーベース設定を残して一時的に書き換えるので,この設定を削除するとデーターベースの設定が有効となって誤入力のURLに戻る。
この設定はWordPress管理画面の設定項目窓がグレーアウトして画面から変更できなくなるので,設定変更されたく無い場合はこの方法が有効。
/** サイトURL・ホームURLの一時的設定*/
define( 'WP_SITEURL', 'https://example.com' );
define( 'WP_HOME', 'https://example.com' );
phpMyAdminで直接データーベースを編集
MySQLデーターベースを直接書き換える方法は,コマンドで行う方法とツールを使用する方法があるが,後者のツール(phpMyAdmin)を使用してデーターベースを編集する。
「WordPress アドレス (URL)」や「サイトアドレス (URL)」を誤設定して管理画面に入れなくなった場合はphpMyAdminからMySQLデーターベースを開いて,直接編集する。
テーブル「wp-options」-「siteurl」又は「home」の「編集」をクリックして編集画面から「options value」の内容を変更する。

おわりに
普段は触ることがない設定だが,いざアクセス出来なくなったら慌てることになり,ましてや本番サイトともなれば頭が真っ白となり思考が止まってしまうことになる。手順を記載しておくことで,いざとなった時に役に立つものと思う。今回はテストサイトで設定変更後の影響についてある程度想定済みで,やっぱりかといった感じだった。しかし何度も起こらないほうが良いに越したことは無い。